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飛鳥坐(あすかにいます)神社のおんだ祭り(明日香村)

「おんだ祭」は「御田植祭」の事で、境内を水田に見立て、農作業の所作を真似て、その年の豊作を祈る神事。それに加えて明日香の「おんだ祭り」では、夫婦和合の所作をし、子孫繁栄をおおらかに祈ります。(明日香村ファン倶楽部HPより)
毎年2月第一日曜日に行われる、人気の行事です。
飛鳥坐(あすかにいます)神社のおんだ祭り(明日香村)_d0049152_21433038.jpg朝10時ごろから「天狗」「翁」が、ササラ(先を割いた青竹)を持って、人のお尻を叩きまわります。
私は11時半頃に現地に到着し、いきなり天狗様に出くわしました。「お願いします。」とは言いましたが、[バシーッ] お尻には、まるでアントニオ猪木さんから闘魂注入されたような衝撃。手加減あるものと思い込んでいたので驚きました。今日一日で強弱混ぜて合計4回(お願いしなくても)叩かれました。無病息災、叩かれれば叩かれるほどご利益があるそうです。飛鳥坐(あすかにいます)神社のおんだ祭り(明日香村)_d0049152_2234287.jpg

13:30 神楽殿で飛鳥太鼓の奉納が始まりました。若手チームと2組の演奏があった。
13:50 飛鳥の集落を行列が出発し、
14時 宮司さん~来賓の方、「翁」「天狗」「牛」が入場、舞台の神楽殿へ。「翁」「天狗」は舞台を隅から隅まで叩きます。
宮司さんらにより、玉串奉納、祝詞、五穀を供える等の祭式が行われました。飛鳥坐(あすかにいます)神社のおんだ祭り(明日香村)_d0049152_22203477.jpg飛鳥坐(あすかにいます)神社のおんだ祭り(明日香村)_d0049152_22205171.jpg









飛鳥坐(あすかにいます)神社のおんだ祭り(明日香村)_d0049152_22244651.jpg次に「天狗」がササラで舞台を叩きまわった後、鍬を持った「翁」が畦を切り、「天狗」「牛」が加わり、田おこしを始めます。
ユーモラスな動きで笑わせてくれました。
牛が機嫌を損ねて動かなくなった場面。
最後に、宮司さんが籾蒔き、早苗に見立てられた松の葉で田植えの所作。
この後、松苗は観衆に投げられました。
(第一部終了)
(第二部)いよいよお祭りのクライマックス「お床入り」
飛鳥坐(あすかにいます)神社のおんだ祭り(明日香村)_d0049152_22582416.jpg「天狗」に連れられ「お多福」登場!
神職の方からてんこ盛りの祝ご飯(鼻つき飯)を渡されます。それを二人で持って、宮司さんの元へ。
「天狗」が急に舞台の前にある竹に覆われた「陰石」にうずくまってゴソゴソ。(「種つけ」所作のひとつのよう。)
舞台上に戻った天狗は、竹の筒を股に当て、ぐるぐると回します。(汁かけ)→
「翁」を仲人に、「天狗」と「お多福」の夫婦和合のシーンです。2回されました。飛鳥坐(あすかにいます)神社のおんだ祭り(明日香村)_d0049152_238182.jpg飛鳥坐(あすかにいます)神社のおんだ祭り(明日香村)_d0049152_238248.jpg









懐紙(「福(拭く)の紙」)を取り出し、「種付け」が終わった「お多福」さんの股間をふいてその紙を観衆に投げられました。この「ふくの紙」を使用すると子宝に恵まれるという。
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最後に、この神社のご利益で授かった子供達がお餅撒きをしてくれました。

狭い境内にびっしりの見物人が入り、笑い声がおこる楽しいお祭りでした。

この後も境内と神社の周辺では
「天狗」「翁」「牛」「お多福」が、ササラで参拝者のお尻を叩いてまわり、いつまでも賑わっていました。
by nori_bura | 2006-02-05 23:33 | 奈良の行事2月
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